目的 |
エンジンオイル・オイルフィルターの交換 |
難易度 |
初級 |
取付作業時間 |
30分程度 |
必要工具 |
レンチ(12・17ミリ)、フィルターレンチ(64ミリ) |
準備するもの |
エンジンオイル、オイルフィルター、ドレンワッシャ(M12)、廃油受け(廃油ボックス)、パーツクリーナー |
今回はCBR250RR(MC51)のエンジンオイルとオイルフィルターを交換します!
エンジンオイルは「人の血液」に例えられるほど、エンジンの健康状態を維持する上で重要なもの。
血液は心臓や腎臓できれいになって全身を巡りますが、エンジンオイルの汚れは元に戻らないので、定期的な交換が必要。
一般的には「3,000〜5,000kmまたは半年ごと」
交換頻度は多いほどエンジンにとって良いので、積極的に交換したいところだが、
毎回お店に頼むようだと、工賃が上乗せされるのでどうしてもコスト面が気になってしまいます。
私が最寄りのホンダドリームでとった見積もりは8,000円でした。
当時の部品代が4,000円なので、工賃は4,000円^^;
であれば、自分でやれるようになると工賃を節約できて、頻度よく交換できるので覚えておいて損はないです。
難易度についても、一度要領をつかめば、簡単な作業の部類なので、まだやったことない人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

この記事を読むと、エンジンオイルとオイルフィルターの交換作業をポイントも踏まえながら丁寧に解説しているので、初心者でも一人で行えるようになりますよ!
では早速行ってみよう!
この記事を読むとわかること
- CBR250RRのエンジンオイルとフィルターの交換方法
用意するもの
必要なアイテム
- オイル(3L)
- オイルフィルター
- ドレンワッシャ(M12)
- フィルターレンチ(64mm)

ProHonda SPORTS SL MA 10W40 1L
デイトナ(Daytona) バイク用 オイルフィルター Oリング ドレンワッシャー CBR250RR 等 オイル交換パーフェクトセット 17901 通しNo:S-09
デイトナ(Daytona) バイク用 ドレンワッシャー M12 厚さ1.7mm ドレンボルトガスケット 3枚入り 95395
デイトナ(Daytona) バイク用 オイルフィルターレンチ ホンダ/ヤマハ/カワサキ 用 14面 64mm 96320
CBR250RR(MC51)のオイル全量は2.4リットル
フィルター交換時は2.1リットルで、オイルのみの場合は1.9リットル交換必要です。
ちなみにオイル全部を一度に抜き切ることはできません。
また、ドレンパッキンは毎度新品に交換必要です。
パッキンは潰れることで漏れを防止するものゆえ、再利用不可なので都度新品に交換します。
いろんな種類がありますが、厚みが違うだけなので、M12用ならどれでもOK!
オイルフィルター(純正:15410-MFJ-D01)は純正と汎用品があるので、お好みで良いと思います。
もちろん純正を使っておけば間違い無いですが値段は少し高いです。
そして、廃油を処理するためのオイル処理ボックスも買っておくと捨てる時に楽です。
最後に、ドレンボルトの締め付けや、フィルターの締め付けはしっかりトルクを管理すべきです。
締めすぎると本体のネジを痛めて高額な修理代がかかることに...
逆に、ゆるいと走行中にオイルが漏れ出して大事故につながりかねないです。
ドレンボルト規定締め付けトルク:24.5N・m
ちなみに、GOYOJOのトルクレンチもコスパが良いですが、同じサイズのだと24N・mまでなので、ワンサイズ大きいものを選ぶ必要があります。
WORKPROのトルクレンチなら同じサイズで26N・mまで使えるのでCBR250RRにはこちらの方がコンパクトで使いやすいです。
WORKPRO トルクレンチ 14点組 差込角1/4 プレセット型 2~26N・m

ドレンボルトを締めるためには12mmのソケットも必要なので、合わせてソケットレンチのセットも用意しておきましょう。
WORKPRO チェット ソケットレンチセット 34点組 差込角1/4インチ
あると良いもの
- 廃油ボックス
- オイルパン
- 計量カップ
- パーツクリーナー
- ジョウゴ
- トルクレンチ
- ラチェット・ソケットレンチ
キタコ(KITACO) オイルドレンパン プラスチック製 2リットル 674-0200200
デイトナ(Daytona) バイク用 漏斗 エンジンオイル交換 折り畳み式 コンパクトシリコンジョウゴ 79018
貝印 KAI 計量カップ Kai House Select 耐熱 500ml どこでも 注げる 日本製 DH7121
KURE(呉工業) パーツクリーナー プラスチックセーフ 3021 420ml
WORKPRO トルクレンチ 14点組 差込角1/4 プレセット型 2~26N・m
WORKPRO チェット ソケットレンチセット 34点組 差込角1/4インチ
エンジンオイル&フィルターの交換方法
エンジンオイル&フィルターの交換は以下の4ステップです。
- オイルを抜く
- ドレンワッシャを交換する
- フィルターを交換する(オイル交換2回につき1回の頻度でOK)
- オイルを充填する
今回はフィルターも交換する手順で説明しますね。

フィルターの交換は2回に一回で良いので必要に応じてステップ3は省略可能
ステップ①:オイルを抜く
はじめに、ドレンボルト(オイル排出口)の場所を確認します。
右下から覗くと、ドレンボルトが見えました。
カウルは外した方がやりやすいですが、外さなくてもできます。
オイルは抜く前に温める必要があるので、5分程度アイドリングします。
マンションだと周りの目が気になるので、僕はサクッと近所を走ってくることが多いです。
15分ぐらい放置してから作業を開始します。
ドレンボルトを抜く前に、フィラーキャップを緩めておくとよりスムーズにオイルが排出されます。
緩め忘れても十分出てきますので忘れても焦らなくて大丈夫ですよ。
ドレンボルトは12ミリのメガネレンチもしくはスパナで外します。
とりあえず廃油ボックスを真下に持ってきましたが、CBR250RRの下はカウルもあって作業しづらいので、別途受け皿(オイルドレンパン)を使った方が作業しやすいですね。
キタコ(KITACO) オイルドレンパン プラスチック製 2リットル 674-0200200
ドレンボルトを外すと勢いよく飛び出してくるので、受け皿の位置を調整してください。
この時は手で触れても大丈夫なほどの熱さでした。
うっかりボルトをボックスの中に落としてしまったので、オイルで満たされた中に手を突っ込んだらそれなりに熱かったです。
オイルの勢いに合わせて受け皿を移動させます。
オイルが落ちてこなくなったら、車体をまっすぐに立てる、もしくは少し右側(サイドスタンドの逆方向)に寝かせてあげるとオイルがさらに出てきます。
腕力に自信がなければ無理にやらなくで大丈夫です!
かなり汚いですね。においもそれなりにきつかったです。
中古のニダボ。前オーナーのメンテ履歴が不明なので、前回の交換時期が不明。

さすがに汚かったので、今回抜ききれない汚いオイルが300mlほど残っていると思うと気持ち悪い、、、
早く全部換えてしまいたいので、次回は「3,000km、もしくは3ヶ月以内」で早めに交換してしまおうと思います。
一般的な交換推奨時期は「3,000〜5,000kmまたは半年ごと」
ちなみに取説は「6,000km毎、もしくは1年毎」です。

ステップ②:ドレンワッシャを交換する
次にドレンボルトのワッシャー(パッキン)を新品に交換します。
デイトナ(Daytona) バイク用 ドレンワッシャー M12 厚さ1.7mm ドレンボルトガスケット 3枚入り 95395
オイルはいつまでもちょろちょろ垂れてくるので、勢いがなくなったらキッチンペーパー等で拭き取って素早くドレンボルトを元に戻します。
ドレンボルトは手で限界まで締めてから最後にレンチで1/4回転ほど締め付けます。
トルクレンチを使うと安心です。
ドレンボルト規定締め付けトルク:24.5N・m

WORKPRO トルクレンチ 14点組 差込角1/4 プレセット型 2~26N・m
WORKPRO チェット ソケットレンチセット 34点組 差込角1/4インチ
次はオイルフィルターの交換です。
ステップ③:オイルフィルターを交換する
続いてオイルフィルターを交換します。
オイルの受け皿をオイルフィルターの下まで移動させます。
カウルを外す方が当然作業は捗りますが、このように隙間に工具が入るので、外さなくてもできます。
初心者の方は、オイルがエキパイやカウルについたり、工具がカウルに当たることがあるので、外しておいた方が無難です。
64ミリのフィルターレンチを被せてから、工具(17ミリ)で反時計回りに緩めます。
17ミリのソケットレンチを持っていなかったので、写真ではメガネレンチを使っていますが、回せる範囲が狭いのでラチェットの方が断然やりやすいと思います。
工具でトルクを解除したら、あとは手で緩めてそっとフィルターを外します。
そのまま落としてしまってOKです。
オイルフィルターが落ちました。
下に向けてオイルフィルター内のオイルも抜いておきます。
キッチンペーパー等で枠の周りを清掃します。
新しいオイルフィルターを用意し、ゴムパッキン(オイルシール)を確認します。
これはデイトナの互換品なので乾いているタイプです。
気密性を保つため、廃油をツヤツヤになるまで薄く塗って滑りを良くします。
塗らないと、締め込む際にパッキンがずれて気密性が保てなくなる可能性があります。
必ず塗っておきましょう。
デイトナ(Daytona) バイク用 オイルフィルター Oリング ドレンワッシャー CBR250RR 等 オイル交換パーフェクトセット 17901 通しNo:S-09
ちなみにホンダ純正のオイルフィルターは元からグリスでツヤツヤになっているのでそのまま車体に取り付けてOKです。
ホンダ純正 オイルフィルター 15410-MFJ-D01 代替品番:15410-MFJ-D02 HONDA
新品のオイルフィルターを車体に取り付けます。
手で時計回りに限界まで回してから、最後にレンチで3/4回転ほど締め付けます。
一定の力でゆっくり回すと手応えが重くなるのでそこで止めます。
後に点検でオイルが少し漏れていても増し締めすればすぐ治るので、とにかく締め付け過ぎには注意します。
締め付けすぎると車体のネジを破損して高額な修理代を払うことになるので。
オイルがエキパイやカウルに付着している場合は、パーツクリーナーを吹いて油分を取り除きます。
KURE(呉工業) パーツクリーナー プラスチックセーフ 3021 420ml
ステップ④:オイルを充填する
最後に新品のオイルを注ぎます。
オイルを抜くときにフィラーキャップを外していない場合は、このタイミングで外してください。
このようにジョウゴを使うと漏れずに注入できますよ。
デイトナ(Daytona) バイク用 漏斗 エンジンオイル交換 折り畳み式 コンパクトシリコンジョウゴ 79018
写真では余っているオイル缶0.8Lほどがあったので計量して入れているところです。
古いオイルから使い切ってしまいたいので、面倒ですが計量しながら使い切ります。
CBR250RR(MC51)のオイル交換量はフィルター交換時は2.1リットルで、オイルのみの場合は1.9リットル交換必要。
つまり、フィルター交換時、オイルのみ場合、いずれにしても100mlを軽量するカップも必要です。
貝印 KAI 計量カップ Kai House Select 耐熱 500ml どこでも 注げる 日本製 DH7121
オイルを合計2.1リットル注ぎます。
フィラーキャップを閉めたら暖気してオイルエンジン全体に巡らせます。
最後にオイルレベルゲージを見て、上限下限の間に入っていれば規定量。
オイル交換完了です!
ちなみにオイルは多くても少なくてもダメなので、必ず暖機運転後にレベルゲージで確認してください。
ProHonda SPORTS SL MA 10W40 1L
浮いた工賃でワンランク上のオイルを入れてあげよう!
CBR250RRはCBR1000RR-R, CBR600RRと並んで高性能エンジンの部類に入るので、最上位のG4(リニューアル後:RACING)が対応機種に選ばれています。

どんな乗り味になるか楽しみになので、次回はG4(RACING)を入れてみたいと思います。

必要なものまとめ
必要なアイテム
- オイル2〜3L(缶)
- オイルフィルター
- ドレンワッシャ(M12)
- フィルターレンチ64mm
ProHonda SPORTS SL MA 10W40 1L
デイトナ(Daytona) バイク用 オイルフィルター Oリング ドレンワッシャー CBR250RR 等 オイル交換パーフェクトセット 17901 通しNo:S-09
デイトナ(Daytona) バイク用 ドレンワッシャー M12 厚さ1.7mm ドレンボルトガスケット 3枚入り 95395
デイトナ(Daytona) バイク用 オイルフィルターレンチ ホンダ/ヤマハ/カワサキ 用 14面 64mm 96320
あると良いもの
- 廃油ボックス
- オイルパン
- 計量カップ
- パーツクリーナー
- ジョウゴ
- トルクレンチ
- ラチェット・ソケットレンチ
キタコ(KITACO) オイルドレンパン プラスチック製 2リットル 674-0200200
デイトナ(Daytona) バイク用 漏斗 エンジンオイル交換 折り畳み式 コンパクトシリコンジョウゴ 79018
貝印 KAI 計量カップ Kai House Select 耐熱 500ml どこでも 注げる 日本製 DH7121
KURE(呉工業) パーツクリーナー プラスチックセーフ 3021 420ml
WORKPRO トルクレンチ 14点組 差込角1/4 プレセット型 2~26N・m
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